ホワットマンとハウマンのブログ

ホワットマンは新しい仕事を考案する人、ハウマンはその仕事を実行する人

ホワットマンなき日本の野党

 現在、政権与党の一強時代が続き、野党は与党のスキャンダルや大臣の失言さがしに躍起です。スキャンダル探しも重要ですが、それだけでは、政権交代はできません。政権交代にはちゃんとした政権構想、政策が必要です。政権構想をもったホワットマンが党首となり、それを実効するハウマンを集め、その政権構想を国民に宣言し、国民の支持を集め、政権交代をし、政権構想、政策を実行する必要があります。

 1993年(平成5年)、日本新党代表の細川護熙が2大政党制の政治改革と規制改革の政策を掲げ内閣総理大臣となった。
 非自民・非共産8党派の連立政権である細川内閣の発足により、1955年(昭和30年)の結党以来38年間政権を維持し続けた自由民主党は初めて下野することになった。

 細川内閣は政治改革は実現するも、政権基盤が弱く、すぐに政権は自民党に戻った。そして、次に民主党政権交代という政策?を掲げ、鳩山内閣ができたが、民主党内閣は党内がまとまらず、迷走し、また、自民党安倍内閣になった。

それ以降、野党には政権構想を持つホワットマンが現れていません。政権交代というホワットマンは一回こっきりしか使えません。

 地方政治にはホワットマンが現れるようです。橋本徹大阪府知事時代に、大阪都構想のホワットマンとなり、維新の党を立ち上げ、府知事から大阪市長に転身し、大阪都構想を実現すべくハウマンとして巧妙に立ち回った。結果的に、都構想案は住民投票において僅差で却下され、その結果、橋元徹は政界を引退した。しかし、大阪都構想は大阪の松井知事と吉村市長に引継がれた。

 政党の党首は目的を明確にしたホワットマンであるべきである。目的に賛同した党員はハウマンとなり目的を遂行するため奮闘努力すべきです。