ホワットマンとハウマンのブログ

ホワットマンは新しい仕事を考案する人、ハウマンはその仕事を実行する人

言霊 老後、年金だけでは、2000万円不足する

 言霊(ことだま)とは、一般的には日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。言魂とも書く。声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。

 そのため、受験生のいる家庭では、「落ちる」「すべる」と言う言葉が禁句となり、結婚式では「切れる」「別れる」が禁句となっている。単なるゲームやお遊び感覚とおもっていたのですが、そうでもない事象が現れた。

 「夫婦そろって65歳から30年間生きると、老後資金が総額で2000万円不足する」との試算を発表した金融庁の金融審議会報告書が話題を呼んでいる。

 以前より、一般的にテレビのワイドショーや週刊誌で言われていた言葉なのだが、政府が言及すると、途端に、政府への野党の攻撃が始まり、マスコミが報道するようになった。麻生財務大臣は金融審議会報告の受け取りを拒否し、言霊がなかったことにしようとした。

 論理的に正しいことを言っても、咎められるようです。

 言霊は飛鳥時代からあったようで、「万葉集」では、言霊に言及したの和歌があり、「古事記」では、倭建命が発した言葉で死ぬことになる。

みなさん、言霊には気をつけよう。

 

菅原道真による遣唐使廃止による国風文化

 遣唐使とは、日本が唐に派遣した使節である。寛平6年(894年)に56年ぶりに再開が計画されたが、遣唐大使の菅原道真の建議により休止され、907年に唐が滅び、そのまま消滅する形となった。

 この遣唐使廃止によって、日本の新しいホワットマンとハウマンが国風文化を生みことになる。

 平安女性は漢字を崩した表音文字のひらがなを作りあげた。その文字を使い、紫式部は「源氏物語」を清少納言は「枕草子」を発表し、女流文学が花開いた。

 ひらがなをうらやましく思っていた紀貫之は、女性に化けて「土佐日記」を書き、ひらがなは男性にも広がった。

 カタカナは、僧侶が漢字の一部を抜き出して考案した表音文字だといわれている。

 平成時代になると、絵文字が現れました。漢字→ひらがな→カタカナ→ローマ字→絵文字となり、絵文字は第五の日本語かも知れません。q(*^O^*)p

 絵文字は誰が考案したのでしょう。きっと日本の女性だと思われます。

 

迫害されるホワットマン ウイニーの開発者 金子勇

  winnyとは、東京大学大学院情報理工学系研究科助手の金子勇が開発した無料ソフトウェアです。 
インターネットでつながったWinny同士でファイルの共有を行い、 自分の持っているファイルを皆に公開してダウンロードしてもらったり、自分が欲しいファイルを検索して手に入れることができます。

  開発当時は画期的なものだったようです。winnyを使い著作権を無視して市販の映画・CD・ソフトウェアなどを公開する人が多くなり問題になりました。

 金子は著作権侵害行為幇助の疑いで逮捕された。不正なファイルのやりとりをした使用者ではなく、技術の開発者を逮捕するという事件は世間の耳目を集めたが、後に裁判の結果、無罪が確定している。

 逮捕が原因で、金子勇東京大学を解雇された。金子は無罪が確定後もWinnyの開発に戻ることはなく、2013年に急性心筋梗塞にて失意のうちに死去。開発は事実上終了した。 

 

 

厚生労働省の毎月勤労統計調査のハウマンは効率を考えていない

 厚生省の統計不正が問題となっている。実質賃金の参考値を算出する方法がきまっており、担当者がその方法を守ってないため、計算値に誤差があると、もめている。

算出方法自体がめんどくさいため、担当者が手抜きをしたようだ。

 都道府県の担当者から、統計データを手渡しでもらい、厚生労働省それを集計するようだ。手渡しデータは紙データそれとも電子データ?

 毎月勤労統計調査は、本来従業員500人以上の事業所すべてが対象でした。しかし、東京都では、ルールに反しておよそ3分の1を抽出する手法で調査が行われるようになりました。さらに、必要な統計処理もされなかったため、ゆがんだデータが公表され続けたのです。

 日本全国民の賃金データは、税務署が把握しているはず。税務署のデータベースをちょちょいと積算すれば、短時間に正確な統計データが算出されるのではないでしょうか。

 

郵政民営化のホワットマン 小泉純一郎は最強のハウマン

 日本における郵政の民営化とは、日本政府が1990年代末から2000年代にかけておこなわれた郵政三事業(郵便・簡易保険・郵便貯金)を民営化することを目的とした政策である
 小泉純一郎内閣総理大臣に就任すると、小泉内閣郵政民営化を重要施策の一つとして掲げ、小泉自身も「行政改革の本丸」であると主張した。

 郵政民営化関連法案は、第162回通常国会で一部修正の上、2005年7月5日、衆議院本会議においてわずか5票差でかろうじて可決されたものの、2005年8月8日、参議院本会議においては否決された。衆参どちらの採決においても、自民党執行部の党議拘束にもかかわらず、多数の自民党国会議員が反対に回っていた。

 この結果を受けて、小泉は郵政民営化の賛否を国民に問うとして、衆議院を解散した(郵政解散)。反対派の一部は自民党を離脱し、新党(国民新党新党日本)を結成。そのいっぽうで離党せず自民党に残った議員は、党公認を得られず、無所属候補として第44回衆議院議員総選挙に出馬することになった。また、郵政民営化に反対した国会議員の小選挙区全てに、小泉自民党対立候補(いわゆる「刺客候補」)を送り込んだ。

 そして9月11日に実施された第44回衆議院議員総選挙では、与党で2/3の議席を超える「圧勝」という結果になった。自民党は選挙後、郵政民営化に反対した国会議員に対して、党紀委員会で除名や離党勧告などの重い処分を科した。後の特別国会で、10月14日に同内容の関連法案が可決・成立された。

 この結果、小泉内閣の支持率は上昇し、小泉純一郎総理は人気者になった。

 小泉純一郎郵政民営化のホワットマンではなく、それを実行した方法が最強だったハウマンとして賞賛されたのである。

 マスコミは、郵政民営化前は盛んにその論議を行っていたが、法案成立実施後、郵政民営化の総括論議があまりなされなくなり、小泉手法のみが報道されています。

 郵政民営化前、近所の郵便局では12月には年賀状が売り切れ、本局へいっていました。民営化後、12月でも年賀はがきが買えます。少しは便利になったのかのかな。

 

令和時代への提言 ホワットマンの育成

 外国から鉄砲や黒船がやって来ても、数年で同じものを作りあげるハウマンである職人が日本には多くいます。日本はハウマン大国です。

 しかし、日本の政治、経済、文化、科学技術等が発展するためにはホワットマンが必要です。ホワットマンはハウマンが何をすべきかを考える人です。

 戦後復興、高度成長時代の日本にはホワットマンが続出し、経済が活性化しました。しかし、平成時代になるとホワットマンが減少し、バブル崩壊が発生し、低成長時代になりました。

 日本には古い文化があり、継続しています。平成時代は過去の日本のホワットマンとハウマンを掘り起こし、しのいできた時代です。そのうちに、そのネタは枯渇すると思われます。

 日本はあらたにホワットマンを育成し、ホワットマン大国であるアメリカに対抗できるようにすべきです。

 

東大名誉教授の話は面白い

 平成31年度、上野千鶴子さんが東京大学の入学式で述べた女性差別についての祝辞が面白いと話題をよんでいます。

 「ホワットマンとハウマン」の話も西村肇東大名誉教授からうかがいました。

 「西村肇名誉教授は東大助手時代に恩師の矢木栄教授から「化学プロセス設計」を最高級数学を駆使する新学問体系するという目標設定を与えられ、「化学プロセス工学」という学問書を書き上げた。」と言う話をうかがいました。矢木栄教授がホワットマンとなり、西村肇助手がハウマンとなったようです。

 また、西村教授は、国会において、「自動車の有害排出物をそれまでの1/10に減らすという」自動車排ガス規制が可能であることを理論的、実験的に示されたかたです。その結果昭和50年、日本では自動車排ガス規制法が成立し、3年後に施行された。一方、自動車の本家アメリカでは同様の法案(マスキー法案)がアメリカ自動車業界の猛烈な抵抗に遭って廃案となった。

 排ガス規制をクリアーするため、自動車メーカー技術者の不屈の努力により、日本の自動車エンジンは格段に改善され、日本の低公害車は世界を制覇するようになった。このときから、アメリカ車の凋落が始まった。そして、現在アメリ自動車産業が存亡の危機に直面している。日本の自動車排ガス規制がなければ、日本の自動車産業が破綻していただろう。西村先生は排ガスによる大気汚染から国民の健康を守り、なおかつ自動車産業に繁栄をもたらし、日本国の破綻をくいとめたホワットマンに見えます。

 これが原因で、東大から追放されかかったそうです。東大での公害研究はご法度と言うことで、追放を免れたようです。

 東大定年退職後、自由に公害研究ができるようになった西村名誉教授は、水俣病を研究し水俣病の科学」というを独創的な書籍を完成、出版しました。

 西村名誉教授の友人に養老猛司名誉教授がいらしゃいます。彼のベストセラー「バカの壁」を読んだとき「そういう壁はあるある」と感じました。でもその壁をどうやって打ち砕けるのだろうか。