ホワットマンとハウマンのブログ

ホワットマンは新しい仕事を考案する人、ハウマンはその仕事を実行する人

アヘン戦争のホワットマン魏源と明治維新

 イギリスの商人が清国にアヘンを密輸し、清国でアヘン中毒患者があふれた。そこで、清国の大臣の林則除がこれを禁止没収したら、イギリスが激怒し、アヘン戦争(1840年~1842年)が起こった。最新鋭のイギリス艦隊に清軍は歯が立たず敗戦し、香港がイギリスに割譲され、清国は西洋文明の恐ろしさを知ることになる。イギリスはやくざの親分みたいだな。
林則除は大臣を解任されたが、彼の友人である儀源は対策を研究し、「海国図士」を著し、「西洋の長所を学んで、西洋の侵略を制する」を主張した。
ホワットマンとなった儀源の本は清国では広まらず、日本ではこれが大いに普及した。「海国図士」が多数の幕末の志士(吉田松陰佐久間象山西郷隆盛等)に読まれ、やがて日本にもペリーの黒船が来航し、それに対抗すべく1968年に明治維新となった。中国では、西洋文明や明治維新から刺激を受けた孫文が1911年に辛亥革命をおこし、やっと清国を倒し、共和国(中華民国)を作った。